週休二日〜アニメと文学の分析〜

ネタバレあり。一緒に読み解いてくれる方募集中です。詳しくは→https://yomitoki2.blogspot.com/p/2-510-3010031003010013.html Twitter→@bunbunbun_245

飽和するアニメ

「暇なのでアニメについて話していこうかなと」 「唐突やな」 「別にええやろ」 「ええけど」 「今期で一番面白いと思ったのは『かぐや様は告らせたい』」 「その心は」 「中身が無いから」 「それは貶してるんとちゃうんか」 「いや褒めてる。シンプルなの…

SAOについて

分析は面倒なのでやらない。感想だけ置いておく。 SAOというアニメがある。ゲームの世界で主人公が剣で戦うのだが、中二病全開で正直痛い。十代向け作品。大人になってから見るもんじゃない。 でも、凄い人気で4クールでアニメやってる。この作品が人気だと…

小林秀雄と中二病

文芸評論家の小林秀雄がこんなことを言っていた。 若い人々から、何を読んだらいいかと訊かれると、僕はいつもトルストイを読み給えと答える。(中略)すると必ずその他には何を読んだらいいかと言われる。他に何も読む必要はない、だまされたと思って「戦争…

文学と方程式

以下は仮説である。 通常、物語は一つの主題に沿って描かれる。 一つの主題は一つの文化に基づいているとする。 作者が日本人なら日本の文化に基づいた主題を、ロシア人ならロシアの文化に基づいた主題を選ぶことが多い。 数学で例えるなら一次方程式である…

トーマス・マン実吉捷郎訳について

dangodango.hatenadiary.jp 以前、トニオ・クレーゲルの解説にて実吉訳の素晴らしさについて触れた。 原文通りなら「道に迷える俗人」と訳すところを「踏み迷える俗人」としたところがポイントで、この翻訳はソナタ形式を意識した上でとても重要なものであっ…

輪るピングドラムの余談

dangodango.hatenadiary.jp 頑張ってシンプルに説明したつもりである。 「銀河鉄道の夜」は賢治なりに頑張って全編対句しようとした作品である。その作業が大変すぎて完成できなかったが。 幾原監督も恐らくそのことに気づいている。気づいているがアニメで…

「輪るピングドラム」解説

(以下、ネタバレあります) 2011年に放送されたアニメ。タイトルからして難しそうです。「輪るピングドラム」。なんで「輪る」なのでしょうか、「回る」じゃダメなのか。最初はそんなことを思っていましたが、最後まで見たらタイトルの意味が理解できまし…

「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」の答え合わせと解説の巻

「前回、こんな予想をしたわけだが」 dangodango.hatenadiary.jp 「早速、答え合わせというわけやな」 「最終回まで見た結果は下の通りになる」 「なんか増えてないか」 「結論から言うと、青ブタは涼宮ハルヒと化物語を合わせたもの、つまりドッキングだっ…

今後の予定と車輪の再発明

年内にブッデンブローク家の人びとの解説が終わりそうにない。 更新予定としては 1月・・・ブッデンブローク、青ブタ(アニメ)予想の答え合わせ 2月・・・魔の山、何かアニメの予想 あくまで予定なのであしからず。基本は月2回更新である。 というわけで12月…

たわごと~ヴァネツィアに死すの主題について~

「ヴェネツィアに死す」の主題について dangodango.hatenadiary.jp この解説では、あえて作品の主題について触れていない。「構造を読む」がテーマなので、話が脱線しないようにした。以下にそれを示す。 「ヴェネツィアに死す」の主題 「若きウェルテルの悩…

構造を読むとは その2~ヴェネツィアに死す~

前回、音楽の形式(ソナタ形式)を用いた小説の説明をした。 dangodango.hatenadiary.jp 今回も音楽の形式を用いた別の小説の説明をする。タイトルは「ヴェネツィアに死す」 「ヴェネツィアに死す」は1912年にドイツで発表された作品である。日本では明…

構造を読むとは その1~トニオ・クレーゲル~

「構造を読む」という世界が存在する。 これは文学に限らず、映画やアニメといったジャンルにおいても優れた作品には、「構造」が存在する。 しかし、一般的に「構造を読む」という考え方が広まっていないせいで、その価値を理解されていない作品が多々ある…

「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」の今後の展開を予想しようの巻

「さて、青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない、がどうなるか予想しようのコーナー」 「なんか突然やな」 「ただアニメを見るのも飽きるしな」 「そういうもんなのか」 「そういうもんや」 「それでも説明はしてもらわんと」 「その前にこのアニメ、…

「注文の多い料理店」解説

宮沢賢治の代表作の一つ。国語の教科書に載るくらい有名である。子供向けに書かれた割には良くできている。しかし、何がそんなにすごいのか理解されていない。 あらすじ 宮沢賢治 注文の多い料理店 あらすじは、わざわざ書かない。短編なので、忘れてしまっ…

涼宮ハルヒの消失~構造、音楽、そして続編~

前回のつづきから 涼宮ハルヒの消失~エヴァの消失~ - アニメの感想など。 作品を読み解くには、構造を読み解く必要がある。構造を読み解くには、章立て表とキャラクター表が必要である。キャラ表は前回出したので今回は章立て表を使っていく。 章立て表は…

涼宮ハルヒの消失~エヴァの消失~

劇場版涼宮ハルヒの消失は大人気作となったテレビ版の続編であり、当時としては異例の興行収入を誇った作品である。 人気だけではなく、日本アニメ史的にも重要な作品である。涼宮ハルヒが後のアニメ与えた影響は大きい。 よって解析して内部構造をしっかり…

涼宮ハルヒの憂鬱~全体構造編~

前回までキャラクターについて考察してきた 涼宮ハルヒの憂鬱~なぜ名作なのか~ - アニメの感想など。 涼宮ハルヒの憂鬱~エヴァとの関係~ - アニメの感想など。 今回は、涼宮ハルヒの憂鬱のなかでも重要な「憂鬱」の話に注目する。 憂鬱Ⅰ~Ⅵには奇妙なシ…

涼宮ハルヒの憂鬱~エヴァとの関係~

前回のつづきから。 ハルヒとアスカ 共通点はツンデレ。セリフに「バカキョン!」「バカシンジ!」感情の起伏が激しく、情緒不安定であること。主人公とキスをすること。主人公とはアダムとイブの関係。 違いはハルヒが不思議を追うのに対してアスカはトラウ…

涼宮ハルヒの憂鬱~社会現象になった理由~

「涼宮ハルヒの憂鬱」は2006年に放送され、12年経った今でも愛される名作である。再放送での視聴率の高さがそれを物語っている。 なぜここまで愛される作品となったのか?普通の作品と何が違うのか? 結論から述べると 涼宮ハルヒの憂鬱はエヴァンゲリ…

未来のミライ~初見考察~

一回しか見ていないので詳細な部分はあやふやである。 一言で表すと「時間と家族の物語」 「家族は大切にしよう。支えあおう」そんな当たり前のことを再認識させてくれる映画だった。 未来のミライでは主人公くんちゃんによる計5回のタイムリープおよび幻想…

ヴァイオレット・エヴァーガーデン7話

7話のテーマは「亡き娘への罪と救済」 簡単なあらすじを説明する 舞台→戯曲家の別荘へ赴く→身の回りのお世話→食事→代筆→傘と娘の話→代筆→湖を跳ぶ→傘を貰って船に乗る→船中で苦悶する→ギルベルトの死を知る 7話のクライマックスは湖を跳ぶシーン(18分07秒〜)…

ヴァイオレット・エヴァーガーデン6話〜オモテ族とオモテ族〜

6話のテーマは「寂しさとの決別」 簡単なあらすじを説明する 仕事で天文台へ→リオンと古文書の解読と代筆→図書館での会話→アリー彗星観測→リオンとの別れ 6話は1〜5話と大きく異なっている。 異なっている点は二つ。 ・ヴァイオレットとリオンがどちらもオモ…

名前と戦争その1〜ヴァイオレット・エヴァーガーデン〜

ヴァイオレット・エヴァーガーデンでは名前が花に由来する登場人物が多い。 それを以下にまとめる。 5話までの主要人物の名前と花についての表である。 ヴァイオレットとアイリスは作中で述べられているが、その他のキャラクター(主に女性)も花にちなんでい…

ヴァイオレット・エヴァーガーデン5話〜オモテ族とウラ族〜

5話のテーマは「年齢を超えた愛」 シャルロッテとダミアン、シャルロッテとアルベルタの二つの年の離れた愛が描かれる。前者は恋愛だが、後者は親子の愛に近い。アルベルタは女官だが。 簡単なあらすじを説明する 仕事でドロッセル王国へ→シャルロッテに謁見…

ヴァイオレット・エヴァーガーデン4話〜美しい棚田〜

4話のテーマは「親子の愛」 主人公が様々な人々の愛に触れていく中で「愛してる」を理解する、というのがこのアニメの流れになっている。 今回は同僚アイリスとその親の話なので「親子の愛」がテーマとして妥当である。 簡単なあらすじを説明する 列車でアイ…

ヴァイオレット・エヴァーガーデン3話

3話のテーマは「良きドールとは」である。 これは教官の言葉で何度も繰り返されているので感覚で分かった人も多いだろう。 次に3話のあらすじを簡単に説明する ドールの学校に行く→成績は優秀だが代筆の授業を落とす→不合格になる→友人の手紙を代筆して追加…

ヴァイオレット・エヴァーガーデン2話

ひっそりと放送されてるヴァイオレット。やっぱり世界観が感情移入しにくいのが原因だろう。あと笑いの要素がゼロなのも。 2話のテーマは「言葉の裏と表」 2話では主人公のヴァイオレットと先輩ドールのエリカが対比構造 になっている。理由は後で述べる。 …

ヴァイオレット・エヴァーガーデン1話〜映画のようなアニメ〜

絵は綺麗だがストーリーがつまらない このアニメの1話を見た多くの人がこう思ったのではないか。戦争がストーリーの背景にあるが別に戦闘アニメではない。かといって美少女が織り成す日常系という訳でもない。退屈な映画が一番しっくり来る気がする。 最初に…

麻枝准と村上春樹

まず前回、麻枝准は村上春樹の影響を受けているらしいと言ったが本当だった。 http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-17107.html 上記のページに麻枝がインタビューに答えているのだが、 どうやらCLANNADは「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーラン…

CLANNAD第1話

CLANNAD第1話の考察をする。 まずはじめにテレビアニメにおいて第1話は最終回以上に重要である。この第1話で視聴者をどれだけ掴めるかで今後の視聴率及び利益に繋がってくる。よって制作側も第1話は非常に完成度を高めて放映することが多い。 CLANNADも例外…