2018-01-01から1年間の記事一覧
年内にブッデンブローク家の人びとの解説が終わりそうにない。 更新予定としては 1月・・・ブッデンブローク、青ブタ(アニメ)予想の答え合わせ 2月・・・魔の山、何かアニメの予想 あくまで予定なのであしからず。基本は月2回更新である。 というわけで12月…
「ヴェネツィアに死す」の主題について dangodango.hatenadiary.jp この解説では、あえて作品の主題について触れていない。「構造を読む」がテーマなので、話が脱線しないようにした。以下にそれを示す。 「ヴェネツィアに死す」の主題 「若きウェルテルの悩…
前回、音楽の形式(ソナタ形式)を用いた小説の説明をした。 dangodango.hatenadiary.jp 今回も音楽の形式を用いた別の小説の説明をする。タイトルは「ヴェネツィアに死す」 「ヴェネツィアに死す」は1912年にドイツで発表された作品である。日本では明…
「構造を読む」という世界が存在する。 これは文学に限らず、映画やアニメといったジャンルにおいても優れた作品には、「構造」が存在する。 しかし、一般的に「構造を読む」という考え方が広まっていないせいで、その価値を理解されていない作品が多々ある…
©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project 「さて、青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない、がどうなるか予想しようのコーナー」 「なんか突然やな」 「ただアニメを見るのも飽きるしな」 「そういうもんなのか」 「そう…
宮沢賢治の代表作の一つ。国語の教科書に載るくらい有名である。子供向けに書かれた割には良くできている。しかし、何がそんなにすごいのか理解されていない。 あらすじ 宮沢賢治 注文の多い料理店 あらすじは、わざわざ書かない。短編なので、忘れてしまっ…
前回のつづきから 涼宮ハルヒの消失~エヴァの消失~ - アニメの感想など。 作品を読み解くには、構造を読み解く必要がある。構造を読み解くには、章立て表とキャラクター表が必要である。キャラ表は前回出したので今回は章立て表を使っていく。 章立て表は…
劇場版涼宮ハルヒの消失は大人気作となったテレビ版の続編であり、当時としては異例の興行収入を誇った作品である。 人気だけではなく、日本アニメ史的にも重要な作品である。涼宮ハルヒが後のアニメ与えた影響は大きい。 よって解析して内部構造をしっかり…
前回までキャラクターについて考察してきた 涼宮ハルヒの憂鬱~なぜ名作なのか~ - アニメの感想など。 涼宮ハルヒの憂鬱~エヴァとの関係~ - アニメの感想など。 今回は、涼宮ハルヒの憂鬱のなかでも重要な「憂鬱」の話に注目する。 憂鬱Ⅰ~Ⅵには奇妙なシ…
前回のつづきから。 ハルヒとアスカ 共通点はツンデレ。セリフに「バカキョン!」「バカシンジ!」感情の起伏が激しく、情緒不安定であること。主人公とキスをすること。主人公とはアダムとイブの関係。 違いはハルヒが不思議を追うのに対してアスカはトラウ…
「涼宮ハルヒの憂鬱」は2006年に放送され、12年経った今でも愛される名作である。再放送での視聴率の高さがそれを物語っている。 なぜここまで愛される作品となったのか?普通の作品と何が違うのか? 結論から述べると 涼宮ハルヒの憂鬱はエヴァンゲリ…
一回しか見ていないので詳細な部分はあやふやである。 一言で表すと「時間と家族の物語」 「家族は大切にしよう。支えあおう」そんな当たり前のことを再認識させてくれる映画だった。 未来のミライでは主人公くんちゃんによる計5回のタイムリープおよび幻想…
7話のテーマは「亡き娘への罪と救済」 簡単なあらすじを説明する 舞台→戯曲家の別荘へ赴く→身の回りのお世話→食事→代筆→傘と娘の話→代筆→湖を跳ぶ→傘を貰って船に乗る→船中で苦悶する→ギルベルトの死を知る 7話のクライマックスは湖を跳ぶシーン(18分07秒〜)…
6話のテーマは「寂しさとの決別」 簡単なあらすじを説明する 仕事で天文台へ→リオンと古文書の解読と代筆→図書館での会話→アリー彗星観測→リオンとの別れ 6話は1〜5話と大きく異なっている。 異なっている点は二つ。 ・ヴァイオレットとリオンがどちらもオモ…
ヴァイオレット・エヴァーガーデンでは名前が花に由来する登場人物が多い。 それを以下にまとめる。 5話までの主要人物の名前と花についての表である。 ヴァイオレットとアイリスは作中で述べられているが、その他のキャラクター(主に女性)も花にちなんでい…
5話のテーマは「年齢を超えた愛」 シャルロッテとダミアン、シャルロッテとアルベルタの二つの年の離れた愛が描かれる。前者は恋愛だが、後者は親子の愛に近い。アルベルタは女官だが。 簡単なあらすじを説明する 仕事でドロッセル王国へ→シャルロッテに謁見…
4話のテーマは「親子の愛」 主人公が様々な人々の愛に触れていく中で「愛してる」を理解する、というのがこのアニメの流れになっている。 今回は同僚アイリスとその親の話なので「親子の愛」がテーマとして妥当である。 簡単なあらすじを説明する 列車でアイ…
3話のテーマは「良きドールとは」である。 これは教官の言葉で何度も繰り返されているので感覚で分かった人も多いだろう。 次に3話のあらすじを簡単に説明する ドールの学校に行く→成績は優秀だが代筆の授業を落とす→不合格になる→友人の手紙を代筆して追加…
ひっそりと放送されてるヴァイオレット。やっぱり世界観が感情移入しにくいのが原因だろう。あと笑いの要素がゼロなのも。 2話のテーマは「言葉の裏と表」 2話では主人公のヴァイオレットと先輩ドールのエリカが対比構造 になっている。理由は後で述べる。 …
絵は綺麗だがストーリーがつまらない このアニメの1話を見た多くの人がこう思ったのではないか。戦争がストーリーの背景にあるが別に戦闘アニメではない。かといって美少女が織り成す日常系という訳でもない。退屈な映画が一番しっくり来る気がする。 最初に…