2020年冬アニメ感想 その2
マギア・レコード
まどマギの派生作品。スマホアプリが原作らしい。脚本は虚淵玄ではなく劇団イヌカレーであった。劇団イヌカレーさんを存じあげないのだが、宮沢賢治を匂わせるシーンが序盤にいくつかあった。第一話のモノレールが三陸鉄道もっと言うと銀河鉄道チック。カフェかなんかの窓にの名前にゴーシュ文字。駄菓子屋のイサド→「やまなし」のイサド。などなど。やたら賢治用語が多かった。
まどかとほむらの関係性はジョバンニとカムパネルラに似ているが、その精神を継承しているのか。最終回かと思いきやまだまだ続くようなのでどうなるか分からない。
ゲーム原作だからなのか、やたらキャラがバンバン出てくるのでどうしてもストーリーが薄くなっている感じがした。正直、まどマギ本編より面白くはない。
・Re:ゼロから始める異世界生活(新編集版)
数年前に人気を博した通称「リゼロ」。本来1話30分だが、新編集版ということで2話をまとめて60分で再放送していた。ラノベ原作ということもあって、流行りの異世界転生から無双モードのアレなのかなと思いきや真逆の路線で驚いた。
わざとらしい芝居がかった言い回しや主人公の子供じみた怒り、斜に構えた態度など見るに耐えない場面はあったが、かなり戦略的で野心のあるアニメであった。
この作品については気になることが多かったので、後日記事にする予定。
・劇場版SHIROBAKO
ぶっちゃけテレビ版より感動しなかったのだがそれでも良いなと思ったシーンがある。
宮森が仕事帰りに踊り出すシーン
なんかノリとテンションがクレヨンしんちゃんの「メイド・イン・埼玉」に感触似ていた。水島監督の初監督作品なので思うところがあったのだろうか。
ラストの劇中作アニメシーン
このシーンのBGMの出だしが、これまたクレヨンしんちゃんのオトナ帝国の「21世紀を手に入れろ」に似ている気がした。最も似ていたのは最初だけだったのだが。
この映画、全体的に哀愁が漂っているのだがオトナ帝国を意識していたのだろうか。監督は原恵一だが東京タワーを駆け上るあのシーンは水島監督が担当だったような。うろ覚えである。
個人的には深い感慨があったが納得できない点もいくつか。とりあえず新キャラの宮井楓がメインになっていること。そんなに佐倉綾音を出したかったのかと邪推してしまう。
まあそういう大人の事情も含めてSHIROBAKOらしいと思ってしまったので何も言えない。哀愁を振り切って前向きな気持ちになれたので良かったのである。
テレビ版SHIROBAKOがなぜ優れているのかは下のページを参考