週休二日〜アニメと文学の分析〜

ネタバレあり。一緒に読み解いてくれる方募集中です。詳しくは→https://yomitoki2.blogspot.com/p/2-510-3010031003010013.html

作品解説

「魔の山」解説【トーマス・マン】

「魔の山」は1924年に発表された長編小説です。第一次世界大戦を挟んで、ドイツ人作家トーマス・マンが10年かけて完成させた代表作です。 魔の山(上)(新潮文庫) 作者:トーマス・マン 発売日: 2017/05/26 メディア: Kindle版 原題 「魔の山」の原題…

「神曲」解説【ダンテ・アリギエーリ】

ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂天井画 ロダンの「地獄の門」「考える人」 リストの「ダンテ交響曲」 イタリアの国語 これら全部ある作品の影響を受けたと言われています。西洋文化に巨大な足跡を残し、ルネサンスへと導いた古典、それが「神曲」です。…

「トニオ・クレーガー」解説【トーマス・マン】

「トニオ・クレーガー」は1903年に発表されました。日本では日露戦争の前年に当たります。ほろ苦い青春の書として、ドイツのみならず堀辰雄、太宰、三島、北杜夫など日本の作家にも影響を与えた作品です。 トニオ・クレエゲル (岩波文庫) 作者:トオマス…

「歯車」解説【芥川龍之介】

「歯車」は1927年(昭和2年)発表の芥川龍之介の短編です。 川端康成や堀辰雄ら名だたる作家が「傑作だ!」と称賛しました。しかし、普通に読むと普通に意味不明です。話らしい話のない、暗く欝々とした、死のイメージに満ちています。 引用:https://w…

「輪るピングドラム」解説

(以下、ネタバレあります) 2011年に放送されたアニメ。タイトルからして難しそうです。「輪るピングドラム」。なんで「輪る」なのでしょうか、「回る」じゃダメなのか。最初はそんなことを思っていましたが、最後まで見たらタイトルの意味が理解できまし…

「注文の多い料理店」解説【宮沢賢治】

宮沢賢治の代表作の一つ。国語の教科書に載るくらい有名である。子供向けに書かれた割には良くできている。しかし、何がそんなにすごいのか理解されていない。 あらすじ 宮沢賢治 注文の多い料理店 あらすじは、わざわざ書かない。短編なので、忘れてしまっ…